農業

水稲

種蒔から苗の成長、そして田植え。 自宅裏の圃場。田植えが終ると毎日の田んぼの水管理が必須、毎年ですが、天災がないこと願うばかりです。

3月末、種籾を24時間消毒液に漬けてから消毒液を交換します。湯田川温泉のお湯につけ、少し発芽させてから、コンクリートの床の上で冷まし、苗箱に撒きます。これを育苗ハウスに並べ、温度管理をしながら充分に生育させます。

 5月、田植えを終えた後は、水管理に気を配ります。田植え後、苗は1週間で5cm、その後2週間で10㎝に生長します。

6月中には草刈りや除草剤の散布で雑草を除きます。田んぼに船型の機械を浮かべて移動させながら除草剤を撒くこともあります。

7月中旬から無人ヘリによる消毒剤散布を行いつつ、水管理にも力を注ぎます。消毒剤散布には、ラジコンヘリを出動。4人が田んぼの各所に付き、ヘルメットに装着した無線機で連絡を取りながら散布を行います。

庄内平野は、月山からの豊かな雪どけ水で潤された田んぼが見渡す限り広がる、日本有数の穀倉地帯です。地吹雪の冬の寒さとは一転して、夏の強い日差しがおいしいお米を育みます。

庄内で米作りが本格的に始まったのは、出羽の国が置かれた8世紀。江戸時代には、庄内藩主酒井忠勝がコメ作りを奨励し、新田開発とお米の増産が進みました。明治以降、多くの品種改良が行われ、特に庄内町の阿部亀治が育種した「亀の尾」は、日本水稲優良三大品種として国内はもちろん、朝鮮や台湾でも栽培されました。現在、大人気のブランド米「つや姫」のルーツでもあります。

稲穂がユサユサの揺れる音とともに穂の実った香りも漂う収穫の秋。
自宅裏から見える圃場の刈取の様子、一つの圃場を2台のコンバインで稲を刈取る様子・・・なかなか見られない光景です。

9月上旬には稲穂が実り始め、9月中旬からコンバインによる稲刈りが行われます。刈り取った穂を脱穀し、トラックに積み込まれた籾は、4台の乾燥機に自動的に送り込まれて水分調整をし、1トンが入るフレキシブルコンテナバッグに詰め込まれ、お客様のもとへ届けられる日を待ちます。

アシストで生産しているお米は、主に「つや姫」「雪若丸」「はえぬき」。

つや姫

「つや姫」は、山形県が10年の歳月をかけて開発した見た目に美しく、食べておいしく、病気に強く栽培しやすいお米です。気象や地理条件で選んだ栽培適地で、栽培実績により県知事から認定を受けた生産者が、統一した基準で栽培し、出荷時に品質・食味をチェックしています。明治時代に山形県庄内町(旧余目町)の阿部亀治氏が育成した「亀ノ尾」をルーツとするおいしさにこだわったお米です。中でも特別栽培米は、農薬や化学肥料を5割以上カットしています。

雪若丸

「雪若丸」は、「はえぬき」「つや姫」に続く山形県のブランド米。2003年から10年余りかけて完成し、2020年から本格栽培が始まりました。白さ、概観、光沢、味が優れており、粘りと硬さのバランスが絶妙でこれまでにない新食感が特徴です。

はえぬき

「はえぬき」は、1992年にデビューした「ユメのコメ」。収量・品質が安定しており、炊き立てはもちろん、冷めてもおいしい、味、香り、外観、食感、粘りに優れたバランスの良いお米で、山形の主力品種です。 これら3種を25haの田んぼで栽培しています。

ご注文は、メールまたはFAXで!

アシストで生産している美味しい庄内米のご注文は、ファックス(0235-33-8550)または、eメールにて受け付けております。
eメールでのご注文はこちら(メール入力フォーム)でお申し込みください。 
※ 令和2年産のお米については在庫数量完売致しました。
ご購入頂いたお客様に感謝申し上げますとともに、完売のご報告で御注文をお断り致しましたお客様には大変なご迷惑・ご不便をお掛け致しました事を深くお詫び申し上げます。

※次回の販売は10月の稲刈後となります。

株式会社アシスト 〒997-0004 山形県鶴岡市本田甲168番地

大豆

大豆は、豆腐や味噌、醤油など、日本人の食生活に馴染み深いものの原料として、古くから栽培・利用されてきました。「畑の肉」と言われる大豆のタンパク質は、必須アミノ酸をバランスよく含み、動物性のタンパク質に引けを取らない高い栄養価を有します。他にもビタミンやミネラルとの含有量が多く、含まれる栄養素の種類が多い「ミラクルフーズ」です。
 全国の作付面積は北海道が1位で、山形は7位に入っています。昭和初期には中国からの大豆の輸入で国内生産が激減。戦後は、アメリカ大豆の輸入と貿易自由化で減少。転作対策用の主要品目として、収穫量が若干増えています。

アシストでは、白大豆のエンレイを栽培しています。

6月、大豆の種蒔きが終わると、雑草を取り除くため、トラクターで土を苗に寄せます。
7月下旬には、大豆は120cmほどに生長。

8月末、刈り取りの時期を迎えた大豆は落葉し、殻のついた幹のみの状態です。大豆はよく乾燥した状態でないと刈り取れないので、天気の様子を見つつ刈り入れし、お米と同じ乾燥機にかけて水分調節をします。

収穫した大豆を味噌に仕込みました。蒸かした大豆とゆでた大豆に麹と塩を混ぜ合わせ、ミンサーでつぶして丸めて容器に詰め、熟成させます。加工品販売の許可がないため、販売はしていません。